◆『夢千代日記』


◆『夢千代日記
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A2%E5%8D%83%E4%BB%A3%E6%97%A5%E8%A8%98
NHKの『ドラマ人間模様』で放送された3部作のテレビドラマである。
吉永小百合主演。作・脚本:早坂暁、音楽:武満徹。後に映画化や舞台化もされ、舞台では数々の女優により主人公夢千代が演じられている。

夢千代日記:1981年2月15日 - 3月15日放送、全5話
夢千代日記:1982年1月17日 - 2月14日放送、全5話
夢千代日記1984年1月15日 - 3月18日放送、全10話
物語の舞台は兵庫県美方郡温泉町(現:新温泉町)。
同町の湯村温泉はこのドラマ放送後、「夢千代の里」として脚光を浴びた。
現在、温泉街の中心部である荒湯のそばに吉永小百合をモデルにした「夢千代の像」が建てられている。
また平成16年11月に資料館「夢千代館」がオープンし、館内には湯里銀座や煙草屋旅館内部などが再現されている。
物語中で芸者たちが度々舞う「貝殻節」は山陰地方でのみ知られる民謡だったが、このドラマで一躍全国的な知名度を得た。

◆『夢千代日記』映画
https://youtu.be/e9OQGdWwcng
あと半年の命──雪深い山陰の温泉町、湯の里で、数人の芸者を抱えた置屋“はる家”を営む夢千代は、長年、原爆症に苦しんでいた。
その夢千代が、白血病と診断を受けて、失意のうちに病院からの帰途、列車で出会った一人の男。
暗い影を宿した旅役者・宗方は、刑事に追われる身。
十五年前の父親殺しの嫌疑で指名手配中だった。
儚い命を燃やして恋急ぐ夢千代の心情。“はる家”の芸者たちや周囲の人々に惜しみなく捧げる優しさ。
戦後ヒロインの代表的存在といわれて久しい“夢千代”は、女優・吉永小百合最大の当たり役のひとつ。
テレビの全国的な熱讃と人気を背景に映画化されたこの作品は、傑作の評価を集め、忘れ得ぬ名作として多くの夢千代ファンに語り継がれています。(C)東映
 
◆映画
1985年、東映系で公開。監督は浦山桐郎

キャスト
夢千代(永井左千子):吉永小百合
兎   :名取裕子
紅   :田中好子
菊奴  :樹木希林
小夢  :斉藤絵里
エンジェル:小田かおる
名村  :渡辺裕之
チビ玉三郎:白龍光洋
徳田泰江:三條美紀
山根医師:横内正
木浦晴子:左時枝
宗方勝 :北大路欣也
 
こぼれ話
・主演の吉永小百合は番組の放送後、夢千代と同一視されて会う人に体調を心配されて戸惑ったと語っている。
吉永自身は病気と縁遠いとのこと。
・映画版では、吉永小百合演じる夢千代が死ぬ。関係者の証言では監督の浦山と主演の吉永、製作の東映との間に台詞や撮影進行、夢千代の死の場面を巡り深刻な意見の対立があったという。
またこの対立を機に浦山の酒量が多くなり、死の遠因になったという意見もある。
武満徹の音楽は、彼の舞台音楽としては特に評価が高く、彼の演奏会用作品と同様に国内外の演奏会で取り上げられ、放送から20年以上経ってからも改めてCDが販売された。
小学館より刊行された武満徹音楽全集にも収録されている。