◆恋の辻占


◆恋の辻占 | G-sawa sing a gloria
https://ameblo.jp/sawakyo13/entry-12182222777.html
2016/07/19
当月夜の部『荒川の佐吉』、第二幕目の切れに

淡路島
通う千鳥
恋の辻占

と言う、女の子の歌声が聞こえます耳

これは、今風に言うと『恋愛おみくじ』の様な物を売り歩いていた『売り声』です。

百人一首

淡路島
通う千鳥の
鳴き声に
いく夜寝覚ぬ
須磨の関守

と言うのが有りますので、これがモトなのかなぁ…とは思いますが、はっきりとした事は判りませんほっこり

ただ、興味深い記事が有りましたので目ひらめき電球

興味が有りましたら、こちらをご覧ください。
 
◆江戸絵両国八景(えどえりょうごくはっけい)
http://www.eonet.ne.jp/~jawa/kabuki/enmoku/arakawano.html
【別の名前】
あらかわのさきち
荒川の佐吉
【見どころ】
子ども絡みの話だけに泣けるのよ、これ。新歌舞伎って泣かせるものが多いなぁ、
泣かせりゃいいってもんでもないけどなぁ・・・とか頭の片隅で思いつつ、
でも、しこたま泣いちゃう(ハンカチ必須。笑)。そんでも、見終わったあと、
からだの中を風が吹き抜けていったような、妙に爽やかさの残る作品でもありんす。
【あらすじ】
荒川の佐吉は腕の立つ大工だったが、やくざの世界にあこがれて、
両国界隈を縄張りにする仁兵衛親分の三下奴として雑用をこなしていた。
その仁兵衛親分が喧嘩を売られ肩先を斬られるという一大事が起きた。
斬ったのは成川という浪人で「縄張りはもらった」と言い放ち、仁兵衛の子分で
親分の次女お八重の恋人でもある清五郎も斬り捨てると悠然と去っていった。
体が不自由になった仁兵衛一家は解散、大半の子分は成川にくら替えしたが、
佐吉はいつまでも仁兵衛を親分と思い仕えていた。
 
◆つじ‐うら【×辻▽占】の意味
    1 黄楊?(つげ)?の櫛?(くし)?を持ち、道の辻に立って、最初に通る人の言葉を聞き吉凶を判断する占い。道占。道行き占。

    2 偶然出あった物事を手がかりとして吉凶を判断すること。「辻占がよい」

    3 吉凶を占う短い文句を記した紙。また、それを巻き煎餅?(せんべい)?などに挟み、取った時の吉凶の判断とすること。

 
◆ブログ再開します - 恋乃辻占堂日記
http://d.hatena.ne.jp/tsujiurado/20080504
2008/05/04

■[辻占の周辺]「淡路島通う千鳥の恋の辻占」考(妄想) 10:00Add Star

・「淡路島通う千鳥の恋の辻占」考(妄想)

人によく、「辻占売の呼声に『淡路島通う千鳥の恋の辻占』というのがありますが、その由来について何かご存知ですか?」と尋ねられる。
残念ながら、その由来について記した記録には未だ巡り逢えていない。「淡路島」とあるから、関西方面発祥の呼声かと思えばさにあらず、上方では「河内瓢箪山辻うらや」とか「電信辻うら早わかりゲンコツー」という呼声*1が一般的だった。

では江戸で、この呼声はどのようにして生まれたのか?以下の説は小生の妄想だが、今後のタタキ台としてここに置いておく。

件の呼声が成立するまでには、次のようなプロセスを経たのではないだろうか。

(1)商品名の連呼

「辻占~、辻占~」(例、「きんぎょーえ、きんぎょー」)

(2)商品説明の付加

「恋の辻占~」(例、「ものほしー、さおだけー」)

(3)営業地域の拡大(遊郭内→郭外への進出)に伴い、新規顧客(遊郭へ向かう道すがらの男性客)へアピール

「通う衢(ちまた)の恋の辻占~」

(4)一般人を顧客にするために、「色街」を連想させる呼声を改良

「衢」と「鵆(ちどり)」の字面が何となく似ていることから、洒落で「衢」を「鵆」に置き換え、そこに百人一首で有名な「淡路島 通う千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守」(源兼昌)を組み合わせ、

「淡[路]島通ふ鵆、恋の辻うら、辻うら豆」(清水晴風『街の姿』に出てくる幕末の辻占売の呼声。2008年3月22日の「辻占雑記帳」を参照の事)

(5)後に、「鵆」が「千鳥」となり、「淡路島通う千鳥の恋の辻占」となる。

宵の町を流し売りする辻占売と百人一首の夜鳴く千鳥を組み合わせることによって、夜間、この辻占売の呼声を聞いた者は、呼声に対して「騒音」とは感じず、むしろ「風雅」な感情を抱いた。(4月6日掲載の『文芸界第七号』(明治35年)の三島霜川の一文を参照の事)

もし、騒音対策まで考慮してこの呼声が作られたとしたら、その文案を考えた者は優秀なコピーライターとして今日でも立派に通用すると思う。
 
鬼平犯科帳 第4シリーズ 第08話
https://youtu.be/eG6thgWlS5c
4分50秒あたりから 子供の物売りの声