◆やらずのあめ


◆やらずのあめ【遣らずの雨】
《連語》まるで来客を帰さないためであるかのように降って来る雨。
 
川中美幸 ☆遣らずの雨(2013)
https://youtu.be/xc1tsOC95Co
 
◆「遣らずの雨(やらずのあめ)」
http://madura-sapporo.net/nihongo/vol3.shtml
「そろそろ、おいとましようかな」「あら?遣らずの雨」
一人の男が小料理屋の止まり木で酒を飲んでいる。
客は誰もいない。
美人女将と二人きり。
男は腕時計をちらりと見て「そろそろ、おいとましようかな」と言う。
そのとき雨音が忍び込んできた。女将が「あら?遣らずの雨」と独り言のようにつぶやいて、窓の向こうを見つめる。
男はおもむろに空の杯をまた手にする。
女将は黙ってそこに酒を注ぐ。

「遣らずの雨(やらずのあめ)」という言葉から、こんなシーンが思い浮かびます。
ほとんど憧れですが...。
「遣らずの雨」とは、まるで帰ろうとする人を引き止めるかのように、降り出す雨のこと。
少しでも長く引き止めておきたい、切ない気持ちを込めた言葉なんですね。
自分の想いを偶然降ってきた雨に託すなんて、なんて奥ゆかしく、機知に富んでいるのでしょう。
男女の間ばかりでなく、友人同士、あるいは仕事上の大切な来客に対しても使える言葉です。
ただし、相手が言葉の意味を知らなければ、せっかくの「遣らずの雨」も水泡に帰すばかりですが...。
 
川中美幸 遣らずの雨 歌詞
Read more at:
http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=2220824
作詞
山上路夫
作曲
三木たかし
 
元気で暮らせよなんて 
優しい言葉
言って欲しくなかったわ
あなたへの想いを それじゃ
たち切る力も 弱まるわ
差し出した傘も 傘も受けとらずに
雨の中へと消えた人
見送れば もう小さな影ばかり
私も濡れる 遣らずの雨
 
幸せ掴めぬように 生まれて来たと
飲んであなたは笑ってた
二人して探してみれば
見つけることも 出来たはず
その胸に泣いて 泣いてくずれ落ち
あれが最後の夜でした
追ったって もう今では無駄なこと
私の涙 遣らずの雨
 
追いかける夢に 夢に疲れたら
どうか帰って この町に
見送れば もう遥かに消えてゆく
私も濡れる 遣らずの雨
Read more at:
http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=2220824
 
◆漢字クイズ(テーマ・雨の歌から)結果
http://www.mainichi-kotoba.jp/2012/07/blog-post_8.html
傘   からかさ
蛇の目  じゃの
紅緒の木履 べにおのかっこ
小雉子  こきじ
遣らずの雨 やらずのあめ
 
この週は雨の歌から。
このテーマにした一つのきっかけは「日本語の深層」(木村紀子著、平凡社新書)の序文で「蛇の目」が
何のことか分からない学生が多いというのを読んだことです。
そういえば、蛇の目傘を見ることは、現実世界はもちろん映像でもほとんどなくなりましたね。
出題者(48歳)が小さい頃、祖母の家にはまだ蛇の目傘がありましたが、
今では連続時代劇も民放テレビでは絶えてしまいましたし、若い人が知らないというのも無理はありません。
 
◆紅緒の木履(かっこ)の緒が切れた
https://blog.goo.ne.jp/odeige/e/630a0f271e743d3638a3c00400d6d151
「雨」  北原白秋作詞 弘田龍太郎作曲
雨が降ります/雨が降る/遊びに行きたし/傘はなし/紅緒の木履(かっこ)も/緒が切れた/
 
雨が降ります/雨が降る/けんけん小雉子(こきじ)が/いま啼いた/小雉子も寒かろ/さびしかろ/
 
雨が降ります/雨が降る/昼も降る降る/夜も降る/雨が降ります/雨が降る/
* 
大正7年「赤い鳥」に掲載。同10年に作曲される。高知県安芸市に歌碑が建っている。

757575で構成されている。
哀愁のある童謡だ。
北原白秋の歌はどれもこれもさみしい。
さみしい人だったのだろう、白秋という人は。
さみしくなかったら、こんないい歌は作れなかったなずだ。
遊びに行きたかったのは彼だが、紅緒の木履の緒が切れたといって泣いているのは童女だろう。
もしかしたら、愛人かもしれないが。
雉子はケ~ンケ~ンと啼く。
遠くからこの声が聞こえてくるとさみしくなる。
雉子は雌を求めて啼いているから、会いたい雌に会えなかったらさみしくなるだろう。
 
◆【47%読めた】
紅緒の木履(べにおのかっこ)
北原白秋の「雨」より「雨がふります雨がふる 遊びにゆきたし傘はなし 紅緒の木履も緒が切れた」。
「かっこ」は、げたの幼児語
初出は「紅緒のお下駄」。
「かっこ」の方がかわいいが分かりにくい。
木履は他に「ぼくり」「きぐつ」などと読まれる。
 
◆傘 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%82%98
傘(簦・かさ、からかさ)とは、雨・雪・日光などが体に当たらないよう、頭上に広げ差しかざすもの。
竹や金属などの骨に紙や布などを張り、柄をすえて開閉ができるようにしたもので、
「笠」と区別するために「さしがさ」ともいう。
「笠」とは同語源である。
 「傘」は、上から降下してくるものに対して直被しないように防護する目的の用具で、
 一般には手に持って差しかけて使う用具の総称をさし、頭部に直接かぶって使う用具である「笠」と区別される。
 なお、ガーデンパラソルやマーケットパラソルなど携行を目的としない特殊な傘もあり、
 これらは地面に立てたり吊ったりして用いる。
 傘は現代においては、雨や雪などの降水時に体や持ち物を濡らさないために使うほか、
 夏季の強い日射を避けるために使うことも多い。
日本には欽明天皇の時代552年に、百済聖王(聖明王)の使者から渡来した外来品で、当初は主に日射を避ける
「日傘」として用いていたが、その後日本独自の構造的進化も見られ、降水に対して使うことが多くなっていった。
日本における傘文化の経緯詳細については和傘節を参照。
 
◆傘
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E5%82%98
字源
象形。但し、漢代以降に作成された俗字(説文解字にはない)、元は「繖」で音はこの字によっている。
意義
かさ。日光、雨雪などを防ぐために柄の部分を持って広げ頭上に差しかざすもの。
 
日本語
発音
音読み
呉音 : サン
漢音 : サン
訓読み
常用漢字表
かさ
名詞
Wikipedia
かさ。日光、雨雪などを防ぐために柄の部分を持って広げ頭上に差しかざすもの。
熟語
傘寿
落下傘
 
◆ぼくり【木履】
木で作ったはき物。
きぐつ。
げた。あしだ。
◆ぽっくり【木履】
少女がはく、台が前のめりで後ろが円く、底をえぐった下駄。多く、黒または朱のうるし塗り。
 
◆木履  きぐつ
木沓とも書く。ヨーロッパではサボ sabot,クロッグなどと呼ばれる木製の靴。
前2世紀頃から用いられた雨天用の靴で,ヨーロッパ,インド,中国,朝鮮,日本 (平安時代以後) などで用いられた。
ヤナギ,クルミ,ブナなどの木材を乾燥させ,これをくりぬいてつくる。
日本で正徳年間 (1711~15) 頃から子女の間にみられたぽっくりは,この木履をはいたときの音ボクリから転訛した名称である。
 
◆蛇の目 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%87%E3%81%AE%E7%9B%AE
蛇の目(じゃのめ)とは、同心円を基調にした模様である。ヘビの目から名づけられた。
記号
二重丸の中を塗りつぶした図形のことを蛇の目という。英語では、「fisheye(魚の目)」という。
 
日本式の天気記号で、霧を表す。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a5/Japanese_Weather_symbol_%28Fog%29.svg/100px-Japanese_Weather_symbol_%28Fog%29.svg.png
用法
日本式天気記号「霧」
UMLのステートマシン図やアクティビティ図などでは、終了状態を表す。
星図では変光星を表す。
箇条書きのビュレットとして。(新聞などでは改行せずに蛇の目のみで箇条書きすることもある)
日本語の圏点として。
太陽のシンボルとして、錬金術記号、ヒエログリフ、初期の中国の漢字に使用された。
太陽質量を表すマークにも使用される。
 
◆じゃ‐の‐め【蛇の目】の意味
1 ヘビの目。また、それに似た、意地悪く冷酷そうな目。
2 ヘビの目のように太い輪の形をした図形。また、その形の紋所の名。
3 「蛇の目傘」の略。
4 「蛇の目回し」の略。
5 「蛇の目の砂」の略。
 
◆じゃのめ‐がさ【蛇の目傘】の意味
石突 (いしづき) を中心に、中を白く周辺を黒・紺・赤などで太く輪状に塗って、蛇の目模様を表した紙製の雨傘。
江戸時代から広く用いられた。蛇の目のからかさ。蛇の目。
 
◆じゃのめ‐まわし〔‐まはし〕【蛇の目回し】の意味
劇場で、同心円の大小二つの回り舞台。また、その外周の部分だけを回すこと。
幕末期に考案されたが、現在の歌舞伎劇場では用いない。蛇の目。
 
◆じゃのめ‐の‐すな【蛇の目の砂】の意味
土俵の外側に、約20センチ幅で敷いた砂。踏み越しや踏み切りをわかりやすくするためのもの。蛇の目。
 
◆蛇の目  じゃのめ
相撲で土俵の外側に 20cmほどの幅で砂を敷いた部分をさしていう。
踏み越し,踏み切りを判明しやすくするためのもの。
元来は二重土俵の内と外の間に砂を敷いていたのが,
1931 (昭和6) 年夏,土俵の直径が 13尺 (3.94m) から 15尺 (4.55m) に広がり一重土俵に変わったので,現在のようになった。
 
◆蛇の目洋傘とは   福井洋傘
http://www.fukuiyougasa.com/concept/
曹洞宗の総本山とする、伝統と歴史のある永平寺のご用達を承っています。
仏教では、傘の骨は後光を表し、傘そのものが天涯から発祥したとも語られており、各地の寺社、仏閣にもお使い頂いています。
地元である福井県産業を活かす
従来の蛇の目は紙や油紙を使用していましたが、取扱い方法が難しく、
お客様より扱いやすい蛇の目が欲しいというお声がありました。
私共は福井県の繊維技術を活かし、ポリエステルを使用しながら紬様の風合いで織り上げ、混繊羽二重を再現。
使い易さ、丈夫さ、優美さを持った生地に仕上げています。
骨の素材
シルエットに特化したスチール合金製、軽量、丈夫さに特化したカーボン製と2種類。
骨組みには福井県のメガネフレームの技術を活かし、骨を24本使うことにより丈夫でより優しい曲線美に仕上げ、
格別な雨音を楽しむことができます。
また、開きが2段階式になっており、開く角度を1段落とすと、蛇の目傘独特のシルエットになり、
和装洋装どちらでもお使いになることができます。
手元と石突
手元(持ち手)と石突(傘の頭の部分)は、福井県の河和田塗りという本漆で仕上げています。
河和田塗りは、日本の漆塗りの発祥の地と云われており、その歴史は継体天皇古墳時代まで遡る伝統ある塗です。
福井県和田町の職人が一本一本手作業で丁寧な仕上がりで水や熱にも強く、使う度にさらに艶も出て、味わいも出てきます。
傘渡しの文化
傘を広げて下から見上げる形が円(えん)に近いことから『物事がまるく納まる』『家庭円満』になるとも言われています。
結婚式には「傘渡し」の儀式が日本の奥深い文化と、親から子供への花嫁道具として受け渡しをしています。
「傘渡し」とは、父親と新婦がひとつの蛇の目洋傘に入り、新郎の元へと歩みます。
そして新郎に、傘と共に新婦を願いを込めて渡す感動の儀式。

 
◆きじ【×雉/雉=子】の意味
1 キジ目キジ科の鳥。全長は、雄が尾が長いので80~100センチ、雌が50~60センチ。
  雄は暗緑色を主とする多彩な色で、目の周りに赤い肉垂れがある。
  雌は全体に褐色。北海道を除く日本各地の明るい林や草原にすみ、地上で餌をとる。
  雄はケンケーンと大きな声で鳴く。
  日本の国鳥。にほんきじ。きぎし。きぎす。《季 春》「―の眸のかうかうとして売られけり/楸邨」
2 キジ科の鳥のうち、シャコ・ウズラ類を除いたものの総称。
  日本・アジア・ヨーロッパに分布。ほとんどが雄は美しく、雌は地味。
  コウライキジ・オナガキジ・ヤマドリなど。
 
◆キジ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/キジ
キジ(雉子、雉)は、キジ目キジ科キジ属に分類される鳥類。
日本産の個体群のみで独立種P. versicolorとする説と、ユーラシア大陸に分布するコウライキジP. colchicusの亜種と
する説があり後者の説に従うとP. colchicusの和名がキジとなり本種のみでキジ属を構成する。
日本鳥学会などでは2012年現在、Clements Checklistでは2015年現在は
後者(キジは日本やユーラシア大陸広域に分布する単一種)の説を採用している。
以下の内容はIOC World Bird ListおよびBirdlife Internatinal(IUCN)などが
2015年現在に採用している前者の説(キジは日本にのみ分布する独立種)に従ったものと思われる。
 
日本の国鳥。
また国内の多くの自治体で「市町村の鳥」に指定されている。
種小名のversicolorは、ラテン語で「色変わりの」を意味する。
日本の古語では「雉子(きぎす)」。
キジやコウライキジは、世界中で主要な狩猟鳥となっている。キジ肉は食用とされている[10]。