◆潜水艦ろ号未だ浮上せず


◆潜水艦ろ号 未だ浮上せず - Wikipedia
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潜水艦ろ号 未だ浮上せず』(せんすいかんろごう いまだふじょうせず)は新東宝が1954年に製作した戦争映画。
一部は轟沈の映像を流用している。
あらすじ
ろ号(呂号)潜水艦は、伊号潜水艦に比して小型の潜水艦である。優秀な乗組員の努力によって戦果を上げるが、
上層部は潜水艦戦に疎く、航空機を検知するレーダー波探知機の供給は受けられず、糧食を運搬する危険な任務にあてられる。

物語は入湯上陸の際における乗組員個々のドラマを挿話とし、若き兵士の恋の発芽、結婚を誓い合う軍医長と恋人、
妻や子供との時間を貴ぶ艦長、孤独な兵士のそれぞれを描いている。

日本の劣勢は挽回しがたく、やがてろ号も最後の出撃、駆逐艦に追い詰められる。

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スタッフ
監督:野村浩将
製作:島村達芳
原案:高橋一郎
脚本:新井一野村浩将
撮影:山中晋
美術:進藤誠吾
音楽:服部正
録音:村山絢二
照明:折茂重男
キャスト
佐々木艦長  :藤田進
永田聴音長  :小笠原弘
堀田先任将校 :丹波哲郎
岩城砲術長  :鈴木信二
鈴木航海長  :岡龍三
高橋主計長  :西一樹
立花軍医長  :中山昭二
小島掌水雷長 :岬洋二
酒井烹炊兵  :鮎川浩
有賀機関士  :小高まさる
川崎艦政本部長:高田稔
坂本参謀   :片桐余四郎
有坂大尉   :細川俊夫
荒川基地隊司令:小川虎之助
幸子     :美雪節子
松政の女将  :吉川満子
おちか    :浦辺粂子
映像ソフト
2001年6月22日にDVDが発売された。
2001年12月21日には、『軍神山本元帥と連合艦隊』『人間魚雷回天』を
同時収録したDVD-BOX『新東宝名画傑作選DVD-BOX2 海戦特攻編』が発売された。
 
◆【映画】
https://youtu.be/TT0XGvXDMMk
バイキング兄 2018/04/06 に公開
 
◆島村達芳企画、高橋一郎原案になる新東宝戦記映画。「北海の虎」の新井一と監督の野村浩将(君ゆえに)が共同して脚本を執筆している。撮影は「花と龍 第一部」「花と龍 第二部」の山中晋の担当。出演者は「花と龍 第一部」「花と龍 第二部」の藤田進、「母の秘密」の小笠原弘、「乾杯!女学生」の中山昭二、「女の暦」の細川俊夫、「君ゆえに」の美雪節子など。
 
◆映画のストーリー
太平洋戦争も終りの頃。日本海軍の潜水艦ろ号は敵機の来襲に追われながら、久し振り横須賀に帰投した。
ろ号がこの様な危機に再三再四会わねばならぬのは、未だに幼稚な逆探しか持たぬため航空機に対する感度が殆ど零で、
これを逃れる方法は八木式レーダーを整備するよりほかはなかった。
しかし艦政本部の会議で八木式レーダーの装備に関するろ号聴音長永田大尉の進言は拒否された。
防禦装置よりも一機一艦の攻撃戦法をとろうとする末期的症状が海軍部内の空気を支配していたのだ。
其の後永田は料亭松政の女将の養女幸子の世話でお琴の師匠おちかの家に下宿したが、以来永田と幸子は次第に
離れ難いものになって行った。
再びろ号に出動命令が下った。メレオン島に残された陸兵に食糧を運ぶ任務だった。
永田は幸子からのお守りを抱いて死の海に出撃し、乗員は島の周辺から闇にまぎれて物資を運んだが幾人かの兵は
再び艦に帰って来ずろ号は万身創痍の姿でようよう帰航した。
マリアナ諸島は玉砕し、ろ号に最後の出撃命令が下った。
佐々木艦長より一時間の情の外出許可を得た永田は幸子に会うべくおたかの家に駈けつけた。
再び会い見る事もないだろう二人の情熱は一切を越えて燃え上った。
そして潜水艦ろ号は出撃した。「われ目下浮上戦闘中なり、航空母艦一、駆逐艦一撃沈す。
なお本艦に敵弾命中傾斜しつつあり」という電報を最後に、潜水艦ろ号は遂に浮上しなかった。
 
◆潜水艦ろ号未だ浮上せず - ネイビーブルーに恋をして - Gooブログ
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2012/08/17
潜水艦映画、というのは他の戦争ものにはない面白さがあります。
ローレライ」「真夏のオリオン」など、近年日本映画が相次いで潜水艦をテーマにした
戦争映画を作ったのも、このあたりが理由ではないかと思うのですが、
それは、先日「どんがめ下剋上」という稿で熱く語らせていただいたように、
潜水艦乗員が「一蓮托生のチーム」であること。

「死ぬ時は皆一緒」。
この、生死を共にする連帯感と、乗員同士の結束は最も強固ではないかと思われます。

これまでの潜水艦ものは、そのほとんどが「艦長が主人公」として扱われています。
それは、この「どんがめファミリー」の家長であり、その命令が総員全ての運命を左右する
潜水艦艦長という男の仕事が、実にヒロイックだからではないでしょうか。


この映画の珍しいのは「ろ号潜水艦」が題材であること。
一般に伊号は散々あちらこちらで語られていますが、呂号についてはあまり話題を聞きません。
戦後潜水艦乗りがいくつか回想録をだしても、それは必ず伊号の生存者です。

ガト―級の伊潜がヘタしたら150人くらい乗れるのに対し、呂号はほとんどが45人前後、
多めの一クラスくらいの規模ですから、生存者が少ないというのもあるでしょう。

単純に、伊号>呂号>波型
という順番で潜水艦のサイズは小さくなっていくのですが、
この映画が、伊号ではなく呂潜乗りを描いた意味はどの辺にあったのでしょうか。

そんなことを考えながら、この1954年度作品「潜水艦ろ号未だ浮上せず」を鑑賞しました。